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番外編 パタゴニアへの小旅行 (サンティアゴ〜プンタアーレナス)
10月22日 JA337 サンティアゴ(5:00)〜プンタアーレナス(8:25)
チリ8日間のうち4日間は、パタゴニアに小旅行に出かけた。まずはジェットスマートというチリのLCCで、プンタアーレナスへ向かう。料金は1人3500円ほどで安いが、サイトは英語に対応しておらず全てスペイン語。オンラインチェックインはgoogleで翻訳しながら進めて、なんとか完了できた。
辛いのが手荷物制限。今回は手荷物の追加を一切しなかったので、無料で持ち込める45cm×35cm×25cm(長さ、幅、高さ)、8Kg以下に全荷物をまとめなくてはならなかった。
早朝便ということもあってか、機内はガラガラ。機内の安全マニュアルが無駄に横長で、読もうとすると隣の人にぶつかるのが少し気になったが、全体的に快適なフライトだった。
パタゴニアで絶景トレッキング
パタゴニアのパイネ公園には日帰りで行けるトレッキングコースがある。スタート地点から頂上まで往復9時間、迫力のある壮大な景色の中を登っていく。岩、森、崖、雪、川の道を歩いていくので、このコースだけで様々なトレッキングを体験できる。
途中の休憩ポイントでは、サンドイッチを手作りしてオレンジと一緒に食べた。
川に木の棒が置いてあるだけのあまりにも簡易な「橋」を、この道を行く全ての人が通っていく。パタゴニアの水は飲むことができるので、道中の水分には困らなかった。
頂上にあるのはパイネの塔と呼ばれる、3本の塔のような岩。この岩は「地球の角」とも言われていて、確かに他の岩とは違う何らかのパワーを秘めていそうな気がする。
「角」の前には湖がある。最初にこの場所を見つけた人は、こんなところに水が溜まっているなんて全く思わなかっただろう。突然目の前に現れた湖は、10月ではまだ氷が張っていたが、綺麗なエメラルドグリーンをしていた。
パタゴニアといえば羊が連想されるほど、この地では昔から羊を食べてきた。チリ側のパタゴニアでは、アジの開きのように開いた羊を串刺しにして丸焼きにする。
地元のレストラン「La Picada de Carlitos」で注文すると、プレートに羊の肉片が豪快に乗ってきた。全く臭みもなく、肉汁たっぷりですごく柔らかい。付け合せのポテトもうまかった。
南米脱出、次はオセアニア(サンティアゴ〜オークランド)
10月27日 LA801 サンティアゴ(0:10)〜オークランド(5:05)
サンティアゴを出て、次に向かうのはニュージーランドのオークランド。機内食や機内の様子は、マドリード〜サンティアゴ区間と同じなので割愛するが、この便はオークランドで乗客をいったん降ろして、同じ飛行機でシドニーまで向かう。
筆者達はオークランドで降りるが、そのままシドニーまで行く乗客もいる。そのせいか搭乗率は非常に高く、長距離フライトだったのでなかなか疲弊してしまった。
オークランドで最新シェアリングサービス「Lime」を体験
オークランドは今までのチリとは打って変わって、街がかなり発展している。特に驚いたのは、自転車のシェアリングサービスが多く、地元の人の移動手段になっているということ。
ポート型の「nextbike」、乗り捨て自由な「onzo」など、複数の自転車シェアサービスが乱立する中で、一際目立つのが「Lime」という電動キックボードのシェアサービスである。
Limeはアメリカ発のサービスで、オークランドでも筆者が訪れた約2週間前にスタートしたようだ。ちょうど筆者がソウルにいた頃に始まったばかりということになるが、普及ペースが異常で、街を歩けば使っている人を見かける。
利用はアプリでQRコードを読み込むだけで、乗り捨ても自由。筆者も実際に使ってみたがスイスイ進んで快感だった。
昼食はフィッシュアンドチップス。魚だけでなく、ムール貝やイカリングを揚げたものも食べらる。特にムール貝が外側はサクッと、中はプリプリで美味しかった。
カンタス航空で東京へ(オークランド〜メルボルン〜東京)
10月30日 QF152 オークランド(6:00)〜メルボルン(8:10)
オークランドからはカンタス航空に搭乗する。ラタム航空が長く、そろそろ同じ機内食にも飽きてきたので助かった。
メルボルンでの乗り換え時間が1時間ほどしかないので、早く乗り換えができるように座席は一番前を指定した。横に人はおらず、3席をのびのび使うことができた。機内食は朝食なのでオムレツとハムのシンプルなものだが、マフィンがしっかり温かくレベルが高かった。
10月30日 QF79 メルボルン(9:20)〜東京/成田(17:40)
旅もいよいよ最後の区間。飛行機は2-4-2配列で比較的空いており、2人で真ん中の4席を使えた。機内食は鶏の照り焼きとコシヒカリを選んだ。2週間ぶりに日本食を見かけて頼まずにはいられなかったのだ。
久々に日本食を食べて、やっぱりこの味付けが一番だとしみじみと感じる。食後に飲んだブラッディ・メアリーも、実は人生で初めて飲んだのだが、上空で眠っている味覚を起こしてくれるような刺激的な味だった。