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8日間のアメリカ縦断旅 “北米往復、運賃6,000円”の謎の航空会社を検証せよ【レポート】
旅の始まり。目指すは厦門。
11月15日 MF816 東京/成田(14:55)〜厦門(18:45)
厦門航空は中国国内線以外はオンラインチェックインができないので、当日空港でチェックインする必要がある。
アメリカ線はエコノミークラスでも受託手荷物は23キロまでのものが2個までと、非常に気前がいい。機内持ち込み荷物は5キロまでとなっているが、LCCのようにそこまでシビアではないようだ。
座席は標準的なエコノミークラスの幅間隔で、特に狭いという印象は受けなかった。乗客は圧倒的に中国人の比率が高く、日本人でこの路線に乗っていた人はそこまで多くなかった。各座席にディスプレイはなかったものの、4時間50分という比較的短めのフライトなので全く気にならない。
搭乗してしばらくするとピーナッツとお水がもらえた。ちなみにこのピーナッツは各フライト、デフォルトでついてくるようで、往復で6回もいただいてしまった。
機内食は牛肉料理とライス、サラダ、フルーツ、ケーキのものを選んだ。牛肉には少し甘めのタレがかかっており、日本人の口にも合いやすく美味しい。
ビールを頼むと、中国で広く飲まれている雪花ビールが出てきた。少しぬるめだったが、あまり周りで頼んでいる人がいなかったのでイレギュラーな注文だったかもしれない。
トランジットで厦門観光
厦門空港では厦門航空の専用カウンターで、トランジットホテルを無料で用意してくれた。ホテルはとても綺麗で、朝食もついていた。
カウンターでホテル名の書かれた紙をもらえるので、それをタクシーの運転手に見せれば中国語が話せなくても自動的にホテルに着く。タクシーの初乗りは160円程度で、ホテルまで乗っても200円程度なので使いやすい。
夕食はホテル近くの商店街の屋台で食べることにした。せっかく来たので異国的な体験をしたいという人のニーズに、まさにドンピシャで応えてくれるようなローカル感の強い屋台を見つけた。屋台の前には軽く行列ができていたので人気であることは伝わってくる。
注文したのは焼きそばのような炒麺という麺料理と、鳥の爪部分(鶏足)の串焼き。炒麺は卵と野菜と豆腐が入っており、塩胡椒が強めでビールが飲みたくなる。鶏足の方は初めて食べたが、正直どの部分を食べていいか分からなかった。
厦門からシアトルへ。充実のサービスに感動
11月16日 MF845 厦門(9:30)〜深セン(10:50)
深センまでは1時間20分のフライトだったので、特に何かあったわけではないが、しっかり忘れずにピーナッツが出てきた。
厦門からシアトルまでは途中深センで降機して、同じ飛行機に再び乗り込む。このタイプの乗り換えの場合、通常の乗り換え客と導線が異なるので、迷ってしまうことがある。
厦門航空では飛行機から降りた瞬間に、非常に分かりやすい首から下げるタイプのトランジットタグをもらえる。要所要所でスタッフが道案内をしてくれたので、全く迷うことなく乗り換えゲートに行けた。
11月16日 MF845 深セン(12:50)〜シアトル(09:25)
深センからシアトルまでは12時間40分のフライト。今回の旅で最も長い区間だ。搭乗すると枕と水と靴下がもらえた。スリッパではなく靴下がもらえるところが少しユニークだが、サンダルで来る乗客がちらほらいたので需要がありそうだった。
ディスプレイは全席にあり、ほとんど日本人がいないのにも関わらず日本の映画が10〜15本程度あった。就航国の映画を満遍なく揃えているようで、中国語が分からなくて楽しめる工夫がある。
機内食は2回出たがどの選択肢を選んでも中華だった。本場の中華料理によくある八角の味付けが強いものではないので、外国人でも食べやすい。筆者はビーフンのような麺料理を頼んだが、品数もバラエティ豊かで飽きることがない。付け合わせの煮卵はよく味が染み込んでいた。
事前に配られていたメニュー表とは全く違うものが出てくるのだが、どれを頼んでもハズレがないので気にしなかった。