バニラエア、成田で“最後の誕生日イベント” 片道550円からの記念セール予告も

バニラエアはきょう20日、就航5周年を迎え、成田空港で記念イベントを開催した。

同社の前身となる旧エアアジア・ジャパンは2011年に設立。2013年に商号を変更し、同年12月20日にバニラエアとして東京/成田~沖縄/那覇・台北/桃園線の運航を開始した。

記念イベントは、同社と同じく5周年を迎えた東京/成田~沖縄/那覇線(JW807便)の出発に合わせて行われた。冒頭、同社の井上慎一代表取締役社長が11月の就任後初めてイベントに登壇し、「5周年を迎えられたのはみなさまの熱い声援を頂戴しての賜物」と挨拶。ピーチとの統合を2019年度末に控える同社は、同年10月26日の運航終了に向けて路線や便数を段階的に縮小することを発表しているが、運航終了を惜しむ多くの声をSNSなどで見たという井上社長は、「5年間の社員の努力が皆様から評価いただいたことを知り、大変嬉しく思っている」と述べた。

首都圏を拠点とするバニラエアと、関西を拠点とするピーチ。井上社長は、2社が統合することで「ケミストリー、化学反応」が起こると話し、「アジアのリーディングLCCを目指して来年から新しいスタートを切る」と自信を持って語った。

続けて、司会者から発表されたのは5周年記念セールの開催予告。井上社長が記念価格をフリップボードに書いて発表した。最初は「2,550円から」と書いた井上社長だったが、司会者が「インパクトがある金額ではない。お客様に喜んでいただけるような価格を」とダメ出し。最終的に「2」を円マークで隠し、「550円から」とした。

その後、JW807便の搭乗が始まると、各就航地のお菓子などがオリジナルトートバックに入った記念品を社員が乗客に手渡した。井上社長はおなじみの黄色い手袋「ビッグハンド」を着けて乗客とハイタッチ。

5周年にちなんで、同便にアサインされた機材はJA05VA(エアバスA320型機)。ランプでは「5周年を機に新たなスタートラインに立ち、来年度へ向けてさらに進化する」というメッセージが込められた旗を手にした社員80名が、同便の出発を見送って“最後の誕生日イベント”を締めくくった。

▲5周年記念イラストが描かれたトートバッグとお菓子。

▲この日発券された搭乗券には、「本日は就航5周年記念日です」と印字された。