カタール航空、ワンワールドへの残留示唆

カタール航空

航空連合のワンワールドからの脱退を示唆していたカタール航空は、現段階ではワンワールドに留まることを明らかにした。

これは、中東の航空会社が政府からの補助金などを得ており、競争が阻害されるとして、アメリカン航空との共同運航(コードシェア)を解消したことや、カンタス航空がエミレーツ航空と提携したことに、カタール航空が反発したことによるもの。Air Transport World(ATW)によると、カタール航空のアクバル・アル・ベイカー最高経営責任者(CEO)は、「意見の相違がある会社との対話や解決ができる限り、ワンワールドに留まる可能性がある」と述べたとしている。

ワンワールドは設立から20周年を迎えたことを記念し、ロンドンに加盟各社の最高経営責任者(CEO)が集まっていた。加盟各社を利用する場合に多くのアプリのダウンロードや各社のログイン情報を入力することなく利用できるようにするほか、ワンワールドブランドのラウンジを開設するなどの新サービスを発表している。

ワンワールドは、アメリカン航空、ブリティッシュ・エアウェイズ、キャセイパシフィック航空、カンタス航空の4社によって1999年2月1日に設立された。1999年にフィンエアーとイベリア航空、2000年にラン・チリ(現ラタム航空)、2007年に日本航空(JAL)とロイヤル・ヨルダン航空、2010年にS7航空、2013年にマレーシア航空とカタール航空、2014年にスリランカ航空が加盟した。2020年までにロイヤル・エア・モロッコが加盟する見通しで、スカイチームを脱退した中国南方航空が加盟するとの憶測もある。180カ国・地域で1,100空港から1日14,000便を運航している。各社の上級会員は各社が運航する650ヶ所以上のラウンジを利用できる。

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