エアアジア、国産旅客機「MRJ」20機を導入する意向

エアアジアグループのトニー・フェルナンデス最高経営責任者(CEO)は、三菱航空機が開発中の国産旅客機「MRJ」を20機購入する意向で、2018年11月から交渉していることを明らかにした。

トニー・フェルナンデスCEOは、運用するエアバスA320型機が着陸できない空港がたくさんあるとした上で、「我々の提案を(三菱航空機が)検討中で、進捗していない。三菱航空機からの提案を待っている状況」と話した。

検討している発注数は20機で、投入路線については現段階で控えるとしたものの、日本ではなくグループ会社による東南アジア域内での運航を想定する。性能や短い滑走路での運用、座席数について魅力的であるとした。

購入時期について、「今でも活用することができるので、出来るだけ早く」(トニー・フェルナンデスCEO)としつつ、相次いでいる納入の遅れについては、「いままでに購入した機体、全て遅れた。迅速に悪いものが出来上がるより、ゆっくりいいものを作ってもらったほうがいい」(同)とした。

「MRJ」は、YS-11の開発から約半世紀ぶりとなる国産旅客機。90席クラスのMRJ90と、70席クラスのMRJ70の2種類を開発しており量産初号機を2020年半ばにも、ローンチカスタマーの全日本空輸(ANA)に引き渡すことを予定している。