パラダイスシティ、第1期事業完了 ”夜の遊園地”「ワンダーボックス」31日開業

パラダイスセガサミーは、ソウル・仁川国際空港隣接地のパラダイスシティに、ファミリー向けのエンターテインメント施設「ワンダーボックス」を3月31日に開業する。3月27日には記者懇親会を開き、お披露目した。

パラダイスシティは約33万平方メートルの敷地面積に、カジノやコンベンション施設、ホテルなどを擁する統合型リゾート(IR)施設。2017年4月に1次オープンし、2018年8月にはブティックホテルや北東アジア最大のクラブ、芸術展示施設などを2次オープンしていた。売上規模は、オープン初年度は2,000億韓国ウォンだったものの、徐々に増加し、今年度は4,300億から4,500億韓国ウォン程度を想定する。

ワンダーボックスは”夜の遊園地”をテーマとしたファミリー向け屋内エンターテインメント施設。地上2階建てで、総床面積は約3,933平方メートル。インタラクティブメディアを活用し、プロジェクションマッピングやショーを開催するほか、アジアベストレストランでアジア最高のペストリーシェフに選ばれたジャニス・ウォン氏の韓国1号店を出店する。

1階と2階にアトラクションを10ヶ所、1階にはカーニバルゲームゾーンを9ヶ所設け、スポーツアトラクションの「スカイレール」や360度回転する「メガミックス」、ゴンドラが上下する「マジックバイク」といった韓国初のアトラクションを導入した。ミレニアル世代をターゲットとし、入場客のうち30%を外国人が占めることを目標とし、最終的には45%を目指す。入場料は大人28,000韓国ウォン、小人20,000韓国ウォン。営業時間は午前10時から午後9時まで、土日祝日のみ午後10時まで。

世界的にIR施設は、文化やエンターテインメント要素を強化していることから、ファミリー層への訴求は必須であるとしており、ワンダーボックスのオープンにより、パラダイスシティ全体の集客への貢献を見込む。

ワンダーボックスのオープンにより、第1期事業を完了することになる。敷地面積のうち残り3分の1は第2期事業で開発する計画で、顧客データを活用し、開発計画をまとめる。THAADミサイルの配備による中国の反発により減少した中国人観光客は、徐々に回復傾向にあるといい、投資を継続し、中国人観光客数の回復がなくとも事業を進める意向だという。