成田スカイアクセス線に新型車両 京成電鉄、今秋から導入

京成電鉄は、新京成電鉄と共同で設計した新形式車両「3100形」を成田スカイアクセス線に導入する。秋頃の営業運転開始を目指し、2019年度は8両2編成の合計16両を導入する予定。

「受け継ぐ伝統と新たな価値の創造」をコンセプトに、質実さ、実用本位という京成電鉄の車両の基本思想を大切にしつつ、同社初となる設備やデザインを採用。より便利で快適な移動空間を提供する。

外観デザインは成田スカイアクセス線の案内カラーであるオレンジが基調。これにより、京成本線との誤乗防止を図る。また、アクセントとして飛行機と沿線各所のイメージイラストを車体に描く。

車内設備では、座席に通常よりも背もたれが高いハイバック仕様を採用し、座り心地の改善を図る。座席端部の袖仕切りにはガラスを採用し、開放感を持たせた。各車両の一部の座席は折り畳み式とし、スーツケース置場としても利用できるようにする。また、中間車両には車椅子やベビーカー用のフリースペースを設置。先頭車両にも従来通り車椅子スペースを設ける。

このほか、車内防犯カメラやプラズマクラスターイオン発生装置、LCD車内案内表示器を設置。フリーWi-FIサービスも提供する。制御装置にはSiC‐VVVFを採用し、消費電力は現行の3000形と比較して約15%削減される。