国土交通省、「逆走騒動」の東武バスを調査 他運行事業者へも法令順守の徹底を呼びかけ

国土交通省は、東京都足立区にて東武バスセントラルが運行する東武バスが逆走をしていた事案について、調査を行っていることが明らかになった。

国土交通省東北運輸局宮城運輸支局では、4月15日付で宮城県内の自動車運送事業者に宛てた文書にて、「東京都足立区において、交差点手前から発生していた渋滞に遭遇した乗合バスの運転者が、運行が遅れて次のバス停留所の発車時刻に間に合わなくなることを懸念し、なるべく早く交差点を右折しようとして、一時的に反対車線を逆走する事案が発生」したとした上で、「本件の詳細については現在調査中」であるとしている。

そのうえで、自動車運送事業者に対して、「自動車運送事業においては輸送の安全の確保が適確な事業遂行の大前提であり、運行の定時性その他の利用者利便の増進を図るあまり輸送の安全がおろそかにされるようなことは厳に回避する必要があり」、交通関係法令その他の関係法令を遵守すること等に関する運転者に対する指導監督を徹底するよう求めている。

東武バスは、一部報道で同社路線バスが逆走したことが報道されたことを受け、4月9日に、反対車線を走行し右折するという事案があったこと、反対車線を走行し右折することは道路交通法違反であることを認めており、今回、国土交通省が調査に乗り出したことが明らかになった形だ。