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えちごトキめき鉄道、運賃約3割値上げ 来年4月に
えちごトキめき鉄道は5月23日、2020年4月に運賃を3割程度値上げする方針を発表した。近く、北陸信越運輸局に申請する。
値上げの対象は普通運賃(回数券含む)、通勤・通学定期運賃。高田~新井間(10キロ)の運賃を200円から260円に、糸魚川~直江津間(38.8キロ)の運賃を670円から880円に値上げする。
えちごトキめき鉄道は、2015年の北陸新幹線開業に伴い経営分離される並行在来線の経営を担うため営業を開始。開業から4年が経過し、経営基盤の確立に必要な大きな初期投資も終わり、利用者数も安定しているが、一方で、北陸新幹線の開業後の特急列車の廃止や新潟方面との直通列車の減便等による影響、また鉄道施設の維持補修・設備更新が当初想定していた以上に多額に及んでいることなどから、当初の収支計画よりも損益が厳しい状況にあるとしている。
同社によれば、開業時の経営基本計画では、国や自治体の支援を考慮しても、運賃を当時の運賃から3割程度引き上げてはじめて経営が成り立つ見通しであった。えちごトキめき鉄道と同時に開業した富山、石川、長野の各県の並行在来線会社が軒並み値上げを行う中、えちごトキめき鉄道では運賃の急激な変化を緩和するための措置として、開業から5年間は移管前の運賃並みに据え置くこととしていた。