JALのエアバスA350-900型機、2号機以降の組み立て進む きょう初号機引き渡し

日本航空(JAL)はエアバスA350-900型機を、日本時間きょう6月13日夕方(現地時間同日午前)にも、フランス・トゥールーズで受領する。

A350-900型機は、全長66.8メートル、全幅64.75メートル、全高17.05メートル。巡航速度は時速916キロで、航続距離は15,000キロ。エアバスの最新鋭機として、すでに世界の50社以上から893機を受注。278機を引き渡している。

日本エアシステム(JAS)時代を除くと、JALとして初めてのエアバス機の導入となる。A350-900型機は国内線のボーイング777-200型機の置き換え機材として18機、A350-1000型機は国際線のボーイング777-300ER型機の置き換え機材として13機を2013年10月に確定発注。約6年かけて導入していく。日本の航空会社による同型機の運航は初めて。

トゥールーズのエアバスの最終組立工場では、引き渡しを待つ初号機(機体記号:JA01XJ)、組み立てがほぼ完了し、塗装工程を待つ2号機(機体記号:JA02XJ)、主翼や垂直尾翼が取り付けられたばかりの3号機(機体記号:JA03XJ)の姿がみられた。いずれも特別塗装が施される機体で、初号機は「挑戦のレッド」、2号機は「革新のシルバー」、3号機は「エコのグリーン」として、機体後部にそれぞれ異なる色で「AIRBUS A350」の文字を塗装する。これらの塗装は20色以上を混ぜてグラデーションとなっており、高い技術を必要とするという。東京からJALのペイントスペシャリストがトゥールーズに赴き、塗装を指導した。

機内にはファーストクラスを「2-2-2」配列で12席、クラスJを「2-4-2」配列で94席、普通席を「3−3−3」配列で263席の計369席を配置し、全席に個人用画面、電源、USBポートを備え、機内Wi-Fiも利用できる。個人用画面では機外の景色を楽しめるようにする。座席やインテリアデザインも一新しており、6月20日にも機内仕様の詳細を発表する。商業運航は、9月1日の東京/羽田〜福岡線より開始する。