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メルカリ子会社のソウゾウ、「メルチャリ」事業から撤退 クララオンラインに事業継承、今期約17億円の赤字
メルカリの完全子会社であるソウゾウは、シェアサイクルサービス事業「メルチャリ」を新設会社のneuetに継承させる。クララオンラインが新設会社の株式のうち88.9%を第三者割当増資により取得し、連結子会社化する。
「メルチャリ」は2018年2月に、福岡でサービスを開始。福岡市の「福岡スマートシェアサイクル実証実験事業」の採択事業として選出され、2018年6月22日より実証実験事業を開始している。2018年6月期の売上高は4億5,200万円、営業損失は16億8,500万円、当期純損失は16億8,600万円だった。
ソウゾウは、「次のメルカリ級事業の創造」をミッションとして事業を行っており、2018年11月には旅行関連サービス「メルトリップ」の試験提供を開始したものの、2019年1月末に終了していた。「メルカリ カウル」、「メルカリ メゾンズ」、「teacha」、「メルカリ NOW」の各サービスの一部は、メルカリが継承するかサービスを終了している。「メルチャリ」の事業継承後、ソウゾウは解散する。メルカリはソウゾウに対する債権にあたり9億円を放棄し、貸倒引当金として引当済みの金額を除いた約4.7億円を、2019年6月期の特別損失として計上する。
クララオンライングループでは、シェアサイクルに関するアプリやシステム開発、スポーツ用自転車の買い取りや販売などを手がけており、2018年には自転車などのモビリティ分野のスタートアップへの投資を行っている。利便性の向上や他都市へのサービス展開、MaaSの取り組み強化などを協議し、クララオンラインが株式の取得が決まった。