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夏休みの旅行動向、海外旅行人数は過去最高 JTB調査
JTB(ジェイティービー)がまとめた、7月15日から8月31日までの夏休み期間中の旅行動向の見通しによると、海外旅行人数は1969年の調査開始以来、過去最高になる見込みであることがわかった。国内旅行人数は前年比0.2%減の7,435万人、海外旅行人数は同3.5%増の299万人となる見通し。
海外旅行の出発ピークは8月10日、平均費用は同6.2%増の227,700円だった。アンケートでは旅行費用が40万円以上と答えた人が同4.4%増加し、日数は8泊以上が14.8%増と大幅に増えた。ハワイやグアム・サイパンなどでは、旅行代金が下がる8月下旬以降の出発も目立つという。JTBの予約状況によると、人気の旅行先1位はハワイ、2位はグアム・サイパン、3位は韓国、4位は台湾、5位はシンガポールだった。
国内旅行の平均費用は同4%増の36,200円だった。旅行日数は1泊2日と3泊4日が増加し、2泊3日は減少した。人気旅行先1位は沖縄、2位は北海道、3位は関西、4位は東京、5位は九州だった。
期間中には海の日と山の日の連休があるほか、8月13日から16日までの間にお盆休みを入れることで9連休になること、4月に施行された働き方改革関連法で年5日の年次有給休暇取得が義務化されたこと、新路線開設による供給座席数の増加、円高や燃油サーチャージのさらなる値上げが8月発券分以降に見込まれることなどが追い風となった。
国内景気の先行きへの懸念があるものの、リーマン・ショックの翌年にあたる2009年の夏休みは国内旅行は前年より3.0%減少していますが海外旅行は0.4%増加していることから、海外旅行は国内旅行ほど景気の影響を受けないことなども、海外旅行人数が伸びる理由として挙げた。国内旅行は消費増税への備えなどから、微減を予測する。家族連れの旅行意向が高く、乗用車やレンタカーによる旅行が増える見通し。
調査は1,030人から回答を得た動向アンケートのほか、経済指標、業界動向、航空会社の予約状況、JTBグループの販売状況から推計した。