ADARA、ラグビーW杯期間中の訪日旅行者データを分析 約6割が2週間滞在

ADARAは、ラグビーワールドカップ2019開催期間中の、訪日旅行者データを明らかにした。

ADARAは、世界200社以上の航空券や日本国内での宿泊や予約状況、エリート会員ステータスなどのデータを、企業間で共同利用できる「データコープ」という取り組みを行っている企業。

主要参加国であるオーストラリア、ニュージーランド、イギリス、アイルランド、イタリア、フランス、カナダ、アルゼンチン、ウルグアイ、南アフリカからの訪日旅行者のうち、2018年9月から今年4月までに予約されたフライトのデータをみると、通常はこれらの国からの訪日旅行者が占める割合は全体の5%から20%のところ、9月後半には50%にまで増加していた。多くは航空会社のウェブサイトで空席照会や予約を行っているものの、ヨーロッパからの旅行者はメタサーチやOTAの利用率が高いという。

滞在期間は、約20%が3週間以上、約40%が2週間以上で、平均すると約16.4日となった。観光庁の訪日外国人消費動向2018年年次報告書の平均9.0日よりも長く、試合開催日の中日を利用した観光や体験ツアーを通じ、着地型商品やサービスの利用が見込まれるとした。

また、ヨーロッパからの訪日旅行者のうち3分の1以上がビジネスクラス以上を予約しているほか、4つ星以上の宿泊施設を検索・予約、マイレージやホテルのクラブ会員で上位ステータス保持者の比率も高かった。

ラグビーワールドカップ2019は9月20日から11月2日まで、北海道から九州の12都市で開催される。