東横イン、東横INN津田沼駅北口を閉店
羽田エクセルホテル東急、フライトシミュレーター設置の「コックピットルーム」予約好調 客室差別化で認知度向上図る
羽田空港第2ターミナルに直結する羽田エクセルホテル東急は、12月に開業15周年を迎えるにあたり、フライトシミュレーターを設置した客室を7月18日に新設した。
羽田エクセルホテル東急は2004年12月1日に開業。ツインルームを中心に386室を擁する。今回新設した「スーペリアコックピットルーム」は、4階の4227号室。31平米のツインルームにボーイング737-800型機を模したフライトシミュレーターを設置した。同ルームには、操縦体験ができる「フライトシミュレーター体験プラン」と、宿泊のみの「フライトシミュレーター雰囲気体感プラン」の2プランを設定。「フライトシミュレーター体験プラン」では、航空会社の元機長がインストラクターとなって、東京/羽田〜大阪/伊丹間の操縦体験ができる。1日最大2回実施し、料金は1回あたり90分間で税別30,000円。宿泊も希望する場合は別途宿泊プランの予約が必要となる。
また、「フライトシミュレーター雰囲気体感プラン」は操縦席に座ることはできないが、アクリル板越しにコックピットと飛行中の流れる景色を見ることができる。室料は1泊25,300円からとなっている。
羽田エクセルホテル東急ではこれまでも、国際線ファーストクラスで使用されていたシートを設置した部屋など、空港直結ならではの特色を前面に押し出した客室を企画している。今回のコックピットルーム導入には、フライトシミュレーター体験型店舗「LUXURY FLIGHT」(大田区)が全面協力した。導入の狙いについて同ホテルの貴崎清孝総支配人は、2020年の羽田空港第2ターミナル一部国際線化にあたって、主に訪日外国人向けに同ホテルを周知することだと話す。
来春には住友不動産ヴィラフォンテーヌが、空港敷地内としては最大規模となる1,700室のホテルを国際線ターミナルに開業させる予定。客室供給数の大幅増加により各ホテルは差別化が求められる中、「記憶に残る、興味をそそる商品が必要と考えた」という。
予約状況は好調だ。導入初日から9月30日までの予約ベースでの投資回収率はすでに22.2パーセント(8月1日現在)となっており、「販売開始から2週間とは思えない好調ぶり」(貴崎総支配人)。貴崎総支配人は、コックピットルームの話題性をレストランの周知にも繋げるなど、「取りこぼしのないオペレーションに注力したい」と話した。