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空港での両替がお得すぎる! バンコク・スワンナプーム空港の両替事情が大変化【コラム】
タイ・バンコクの玄関口、スワンナプーム国際空港。LCCの台頭もあり、もう一つの空港、ドンムアン空港と日本を結ぶ航空路線も増えているとはいえ、日本からタイに向かう際の最もメジャーな玄関口であることは変わりない。
そのバンコク・スワンナプーム国際空港にて、ある異変が起きている。
頻繁に海外に旅行する人はもちろん、そうでない人にも、空港での両替は通貨レートよりも離れておりお得ではないというのはご存知の通り。スワンナプーム空港では現在進行形でその「常識」が覆りそうなのだ。
というのも、空港内の特定のエリアのみではあるが、市内の高レート店とほとんど変わらないレベルの両替レートの店舗が展開されているという。
高レートの両替店はエアポートリンク(鉄道)の駅を目指せ!
旅行者の間で昨年頃から話題になっていたのが、空港と市内を結ぶエアポートリンクの駅の方向に、両替店が集まるエリアがあり、そこの両替レートが市内と遜色ないという情報であった。昨年夏にバンコクを訪れた際には、たしかに鉄道駅のコンコースの人気のないエリアに、両替店が複数あった。
そのエリアを今年6月に再訪したところ、両替店が増えており、外国人を含む客の姿も増えていた。
気になるレートも、日本円は1円あたり0.285タイバーツ程度。同じ時期の市内の最良であったレートと比べても、ほとんど遜色ない。むしろ、市内に行く鉄道に乗るために両替する必要があるため、すごく好都合だ。
売り買いのレートが両方表示されているので、スプレッド(手数料)が簡単に計算できる。
タイの民間の両替店の手数料は、競争が激しいエリアでは極めて少額なので、日本での両替はもちろん、時にはクレジットカードのキャッシングのレートでさえ凌駕しかねない。ここのエリアも例外ではなさそうだ。
さらに、持ち帰り専門ながらドリンク店なども誕生していた。そしてそれら両替店を含むテナントの多くが空港価格ではなく、市内と同様の価格で提供されている。
日本で流行しているタピオカドリンクも1杯30~40タイバーツ。日本円で100円強だ。空港内は物価が高いが、ここは例外のようだ。筆者も目立つタピオカ黒糖ミルクを飲んでみた。35THB、日本円で110円程度だが、価格以上の美味しさを感じた。
そんな高レートの両替店エリアへの気になる行き方は極めて簡単だ。空港に1駅しかないエアポートリンクの駅のコンコースを目指すだけだ。その前に見える空港の両替店エリアに誘惑されてはいけない。
実はタイバーツを経由した第3国への両替もお得
ここからは、断言できる情報ではなくなってしまうが、タイ以外の国の通貨を有効に使うという選択も考えることが出来る。
海外に多くいく人の場合、通貨を余らせてしまうことが多々あると思うが、ここであれば、よほどマイナーな通貨でない限り、世界中の通貨の紙幣が両替可能だ。市内でも同様のレートで両替できるので、一番最初に使うタイバーツを、世界中で余らせた通貨から両替してみてはどうだろうか。今まで眠らせていた通貨を活用できるメリットがあるのはもちろんだが、筆者は「世界の通貨を巡り巡ってバンコクに連れてきてしまった」という謎のロマンすら感じてしまう。
一方で出国時、タイバーツが多少余るかと思うが、これを日本円にしてしまうのもまた面白くない。いっそのこと、余ったタイバーツを、次の旅行先の通貨に両替してしまってはどうだろうか。筆者は、タイ旅行の2週間後に中国旅行が控えていたので、あえて余ったタイバーツを全て中国元に変えたが、計算上、中国で日本円から両替するよりも、あらかじめこの空港で日本円からタイバーツに両替したものを、中国元に両替しなおした方がレートが良かったという後日談がついてきた。
なお、両替する際にはパスポートの提示が必要だが、日本円とタイバーツ以外の通貨(筆者は余ったシンガポールドル)を日本のパスポートと一緒に店員に渡すと、怪しまれた。さらに帰国時に、中国元に両替してと要求したら、入国時の10倍くらい怪しまれた(ような気がする)。が、そこはご愛敬だ。レートがいいことには代えられない。