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成田国際空港、セルフサービス型搭乗手続き「Smart Check-in」を公開 自動手荷物預け機を国際線で日本初導入
成田国際空港は、今夏から順次導入を進めるセルフサービス型搭乗手続き「Smart Check-in」を報道陣に公開した。
第1ターミナルDゾーンE側に設置した自動手荷物預け機を、今夏より運用を開始する。付近に設置されている自動チェックイン機やオンラインチェックインで発行した搭乗券をかざした後、荷物を端末上に置き、自動チェックイン機や自動手荷物預け機で発行された荷物タグを貼り付けることで、乗客自身で荷物を預け入れることができる。預け入れ後には、端末から控えが発行される。自動手荷物預け機の手前では、係員によるパスポートチェックを実施する。
設置される自動手荷物預け機は、ICMエアポートテクニクスオーストラリア製のシリーズ7。シンガポールのチャンギ国際空港やシドニー国際空港、ロンドン・ヒースロー空港などに納入した実績がある。
自動手荷物預け機はすでに第1ターミナル北ウィングに設置して実証実験を行っており、待ち時間の短縮や混雑緩和などの導入効果が大きいことから、2020年の東京オリンピック・パラリンピックまでに全ターミナルに72台を導入することを決めた。自動チェックイン機と自動手荷物預け機を集中的に配置するエリアを「Smart Check-in」ゾーンとして、表示案内をリニューアルする。
第1ターミナル北ウィングには、DカウンターC側に今秋に8台導入する。第1ターミナル南ウィングには、今夏に設置されるDゾーンE側のほか、DゾーンC側に今秋に計20台導入する。第2ターミナルには、Oカウンターに今秋、Hカウンターに来春の早い時期、Mカウンターに来春、Eカウンターに来夏に計28台導入する。第3ターミナルには、Dカウンターに来春の早い時期、Cカウンターに来夏に計16台導入する。
第1ターミナル北ウィングはKLMオランダ航空、エールフランス航空、アリタリア-イタリア航空の3社。第1ターミナル南ウィングは全日本空輸(ANA)、ニュージーランド航空、スカンジナビア航空、エチオピア航空の4社。第2ターミナルは日本航空(JAL)、キャセイパシフィック航空、アメリカン航空、カンタス航空、エミレーツ航空、フィンエアーの6社。第3ターミナルはジェットスター・ジャパンとジェットスター航空の2社の計15社が対応する。
成田国際空港と日本電気(NEC)は来春より、顔認証システムを使用した搭乗システム「OneID」を導入する。空港でのチェックインなどの最初の手続き時に顔写真を登録すると、手荷物預けや保安検査、搭乗口で搭乗券やパスポートを提示することなく、顔パスで通過できるようになる。