JAL、羽田空港国際線発着枠の割り当てを歓迎 「意向を十分に汲んでいただいた」

JAL(ボーイング777-300型機/JA752J)

日本航空(JAL)は、国土交通省による羽田空港国際線昼間発着枠の割り当てを受けて、歓迎するコメントを発表した。

国土交通省はJALに対し、アメリカ(1日6便)、中国(同2便)、ロシア・オーストラリア・フィンランド(各同1便)、インド(同0.5便)の計11.5便をそれぞれ配分すると発表した。インドへは、新たに割り当てる深夜早朝枠を組み合わせて1便を運航する。全日本空輸(ANA)には、13.5便を配分した。

JALは、「首都圏空港機能強化につきましては、関係自治体、住民の皆さま、および多くの関係の皆さまのご理解とご尽力によるものであり、心から感謝申し上げます。JALとしましても、引き続き落下物、騒音低減への万全な対策を行い、安全運航を堅持してまいります。」と、都心上空飛行に伴う、自治体や住民への感謝を述べた上で、「今回の配分は、当社の意向を十分に汲んでいただいたものであり、今後の中期計画、グランドデザインを達成するうえで非常に大きな前進となると受け止めております」と、歓迎した。

さらに、「また羽田・成田の首都圏空港を最大限活用し、自社路線のみならず提携パートナーとのさらなる提携の拡大・深化を図り、より多くの地点を結び、2020年オリンピック・パラリンピック、その先の訪日外国人の拡大や地域活性化に対しヒトとモノを繋ぐ重要な役割を果たしてまいります。」と続けた。

JALは現在、東京/羽田発着では、ソウル/金浦・香港・上海/虹橋・上海/浦東・北京・台北/松山・シンガポール・バンコク・ロンドン線(同2便)、ホーチミン・マニラ・サンフランシスコ・ニューヨーク・パリ線(同1便)を運航している。2013年10月には、羽田空港の昼間時間帯の国際線発着枠の拡大に伴う16枠の発着枠を、JALに対する公的支援による競争環境の公平性を保つため、ANAに11枠、JALに5枠割り振った経緯がある。

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