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JAL、マレーシア航空の株式取得を検討 現地紙報道
日本航空(JAL)が、マレーシア航空の株式の取得を検討していることがわかった。マレーシアのToday紙電子版が伝えた。
マレーシア航空は、2機の墜落事故などで業績が低迷し、政府系ファンドであるカザナ・ナショナルが全株式を取得し、2015年1月に上場廃止。その後も業績の低迷が続いていることから、今年3月には、マハティール首相が売却や廃業の可能性も示唆していた。
4月に両社は、2020年の共同事業の開始を見据え、国土交通省とマレーシア航空委員会(MAVCOM)に独占禁止法適用除外の申請を行っている。MAVCOMが申請内容として明らかにしたものによると、JALとマレーシア航空が運航する日本とマレーシアを結ぶ路線とマレーシア航空が運航するマレーシア国内線、JALが運航する日本国内線を対象とするもので、スケジュールや便数、販売やマーケティング、パフォーマンスの監視、収益計画などを共同で行う。
両社は航空連合のワンワールドに加盟しており、すでに共同運航を行っている。日本とマレーシアを結ぶ路線は、JALが東京/成田〜クアラルンプール線、マレーシア航空が東京/成田・大阪/関西〜クアラルンプール線と東京/成田〜コタキナバル線を運航している。
JALは、アメリカン航空と太平洋路線、ブリティッシュ・エアウェイズとフィンエアー、イベリア航空と欧州路線でそれぞれ共同事業を展開している。ハワイアン航空、ガルーダ・インドネシア航空、中国東方航空との間でも、共同事業を展開する見通し。