東横イン、東横INN津田沼駅北口を閉店
星野リゾートなのに1人5,000円強? 話題の「BEB5 軽井沢」に泊まってみた
高原の朝を爽やかな朝食とともに
個人的には、長野県の高原地帯の魅力は朝にあると思う。朝霧や朝露の下りる雰囲気は、都会ではあまり味わえない。澄んだ少し冷たい空気は、夜ふかしをしてしまっても優しく目覚めさせてくれる。
夜型の人々の朝を、「BEB5 軽井沢」の朝食が優しく迎えてくれる。3種の朝食から選べ、おすすめは「羽根つきフレンチトースト」。まろやかなフレンチトーストに、チーズの羽根の食感がアクセントを加える。
筆者は美味しい朝食を楽しみに早起きしたが、夜ふかしして寝坊してしまっても、朝食の代わりにアップルパイなどのカフェのメニューの提供が受けられるという。ホテルという格式張る要素をなるべく排除し、ルーズに過ごしてほしいという狙いだ。
「軽井沢星野エリア」の宿泊特化型ホテル
この「BEB5 軽井沢」と、「星のや軽井沢」「軽井沢ホテルブレストンコート」という2つの趣きの異なる宿泊施設が集う地域を、星野リゾートは「軽井沢星野エリア」としている。「BEB5 軽井沢」はその中の宿泊特化型ホテルという位置づけだ。
エリア内には、昼食・夕食が摂れるレストランなどが集まる「ハルニレテラス」や、「星野温泉 トンボの湯」もある。「BEB5 軽井沢」では、朝食のみの提供だが、徒歩や、無料シャトルバスで周遊できるエリアで1日過ごすことが出来る。
既存の2宿泊施設によって培われていた飲食・入浴施設をもってすれば、決して広くはないけども快適な施設を提供すれば、十分に楽しむことが出来る。「BEB5 軽井沢」は相場より安めの料金で客室を提供しているが、この攻めの姿勢から来ているはずだ。
宿泊料金は、宿泊者全員が35歳以下のグループならば、1室素泊まり税抜15,000円の均一料金(10月1日から)。1人あたり約5,000円だ。予算に応じて食事をカスタマイズ出来るのが嬉しい。その他のプランも、価格を抑えているのが特徴だ。
価格と「リゾート性」の両立
今回、実際に「BEB5 軽井沢」に滞在し、非常によく練られたコンセプトがあると感じた。この施設のターゲットを若者に設定し、ターゲットがどのような過ごし方をしようとするのか分析した上で、満足できるような価格と設備を両立しているのが特徴だろう。
LCCと似たようなコンセプトだとも感じた。航空会社に一番必要なものは、安全に旅客を目的地に届けること。対して、リゾートホテルに最も必要な要素は、利用者が快適に楽しめること。若者に利用者のターゲットを絞ることで、必要かつ十分に設備を整えられている。
この「BEB5 軽井沢」の滞在では、十二分なパフォーマンスがあると感じた。今回は取材で滞在したものの、プライベートでも再訪したいと強く思った。(取材協力:星野リゾート)