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サウジアラビア政府、観光ビザの発給開始 日本人も対象
サウジアラビア政府は9月27日、日本を含む49カ国の国民を対象に、観光ビザの発給を開始すると発表した。
滞在日数が90日以内の観光目的での入国が対象で、到着時、オンラインでの2種類の取得方法がある。復路の航空券と宿泊先の予約が必要となる。商用と巡礼目的での入国は、サウジアラビア大使館でビザを取得する必要がある。オンラインで取得する「eVisa」は1年間有効で複数回入国でき、料金は440サウジアラビア・リヤド(約12,700円)。
在サウジアラビア日本国大使館では、不必要なトラブルを避けるためにも、滞在中はサウジアラビアの社会、文化、風習、宗教等に配慮した行動を心がけるよう求めている。
サウジアラビア人は、イスラム教の教えに基づく五行(信仰告白・礼拝・断食・喜捨・巡礼)を生活の一部としており、イスラム法であるシャリーアの厳格な解釈が基礎になっている。
豚肉や豚の成分が含まれる食品、豚の革製品のほか、免税店で購入したものを含むアルコール、雑誌の水着写真などを含む雑誌類、偶像の持ち込みは禁止される。パソコンや音楽はポルノが含まれていないことを確認するために検査されることがあり、これらが含まれている場合、身柄を拘束される可能性がある。
国内では王宮などの関連施設、政府・軍関連施設の撮影は禁止されているものの、禁止区域は必ずしも明示されていない。無断で撮影したり、カメラを構える動作を行うことで身柄を拘束されることがある。女性を被写体とする写真も、本人の承諾を得た場合でも家族からの訴えで身柄を拘束される可能性がある。7月には、ジェッダのショッピングモールで女性を撮影したアラブ系外国人に10日の禁固刑判決が下されている。
また、イスラム暦9月の日の出前から日没まで一切の飲食ができない「ラマダン」、同12月の大巡礼「ハッジ」、1日5回の礼拝などにも注意が必要。居住する女性は襟元から足首までを覆う「アバヤ」を着用しており、外国人観光客は必ずしも着用する必要はないものの、肌の露出は控えるべきとしている。