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スターフライヤー、国際線3年で黒字化へ 来年の新路線展開は厳しく
スターフライヤーは、国際線の就航から3年での黒字転換が予定どおり見込まれることを、機関投資家やアナリスト向けの上期決算説明会の質疑応答要旨で明らかにした。
2019年4月から9月までの上期は、営業収入202億4,500万円、営業利益7億4,500万円、経常利益7億4,000万円、四半期純利益6億8,700万円だった。営業利益率は3.7%。収入は3年連続で過去最高を更新したほか、為替レートが想定を下回ったことで、費用が縮小した。
2018年10月に就航した国際線は、3年での黒字転換を見込んでいる。「北九州線はある程度の認知・ご利用をいただいているが、名古屋線はやや厳しい状況」としたものの、「季節変動はあるが、中期計画のラインを少しずつ凌駕している」と、計画通りの黒字化が見込める自信をみせた。
直近9月の座席利用率は、北九州〜台北/桃園線が67.4%、名古屋/中部〜台北/桃園線が58.4%と苦戦している。今年度で最も座席利用率が高かったのは、北九州/台北/桃園線は7月で89.7%、名古屋/中部〜台北/桃園線は8月で70.9%だった。目標は両路線で80%前後に置いている。
名古屋/中部〜台北/桃園線は、就航時には4社のみだったものの、エバー航空やエアアジア・ジャパンなどが参入し、7社に拡大。全体的に座席利用率が低下傾向にあるという。
10月初旬に国際線仕様のリース機となる13号機を導入。次の機材導入は2021年度以降となることから、2020年の新路線の展開は厳しいといい、発着枠が獲得できなかったことから開設を断念した、福岡〜台北/桃園線の開設は、「チャレンジしていきたい」としながらも、機材の稼働効率を優先し、利益を確保していきたい考えを示した。