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JR東海は、在来線の新型通勤車両315系を新製すると発表した。更新期を迎える現行の211系、213系、311系を置き換える。
通勤型電車の新しい顔として、「直線を使用した幾何学的な形状」と「横長に連続した前面表示窓」を採用する。側面にはコーポレートカラーのオレンジの帯をあしらう。座席はオールロングシートで、車内には運行情報などを表示するフルカラー液晶ディスプレイを設置。また、車椅子スペースを各車両に設けるほか、車椅子対応トイレを1編成につき1箇所に備える。
最高速度は時速130キロ。JR東海の在来線車両として初めて非常走行用蓄電装置を搭載し、停電時などは最寄り駅まで走行できる。車両と地上との間のデータ通信装置を導入してメンテナンスに活用するほか、台車等の振動状態を常時監視する振動検知装置を導入する。
2021年度から2025年度までの5年間で352両を製造し、名古屋・静岡都市圏を中心に、中央本線、東海道本線、関西本線等に順次投入する。設備投資額は約720億円。旧国鉄時代に製造された既存の211系8両を更新することで、JR東海が保有する全ての車両が同社発足後に新製された車両になる。