東京メトロ、駅構内にブース型オフィス本格展開 3月末までに10駅で

東京メトロは、駅構内で使えるブース型ワークスペース「CocoDesk」を2月20日から展開する。当初は銀座線などの4駅に設置し、順次拡大する。

東京メトロは2018年10月から2019年3月までの5か月間、富士ゼロックスと共同でブース型ワークスペースの開発と実証実験を行ってきた。利用した約2,000人のアンケート結果を基に、快適性と利便性を向上させ、正式サービスとして提供する。

1.3平米のブース内には椅子と大型デスクのほか、空調や電源コンセント、Wi-Fi、PC用モニターを完備した。防音パネルを使用した静音設計で、外を気にすることなく電話やビデオ会議ができる。足元のスペースは、キャリーバッグなども置けるゆとりを持たせ、出張者も利用しやい設計にした。また、スライド式のドアを採用し、開閉時に通行人にぶつからないよう工夫している。

溜池山王駅に3台、明治神宮前駅に2台、池袋駅と六本木一丁目駅にそれぞれ1台ずつ設置し、3月末までには後楽園駅、新宿三丁目駅、市ヶ谷駅、赤坂駅、水天宮前駅、月島駅でも展開する。ビジネスシーンだけでなく、オンライン英会話などのプライベートシーンでの利用も想定している。

利用可能時間は午前7時から午後10時まで。ウェブ上で15分単位で予約でき、スマートフォン等を使ったスマートロックシステムでブースを開閉する。利用料金は15分あたり税別250円。法人契約も可能。

「CocoDesk」を開発した富士ゼロックスは、東京メトロのほか京浜急行の主要駅などへの設置も進め、2022年末までに首都圏を中心とした1,000箇所での展開を目指すとしている。