タイ当局、日本とシンガポールからの入国者をスクリーニング対象に 新型コロナウイルス感染拡大で

タイ保健省

タイ保健省は、新型コロナウイルス(COVID-19)の感染が拡大していることを受け、日本とシンガポールからタイに入国する人に対する検疫を強化する。

従来は、中国、香港、マカオ、台湾の4ヶ国・地域を対象としていた。さらに、日本とシンガポールからの渡航者と、過去14日以内にこれらの地域に滞在した人に対し、空港でスクリーニング調査を実施する。体温が37.5度以上で、咳や鼻水、喉の痛み、頻呼吸、呼吸困難のいずれかを伴う症状がある人は、タイ国内の病院でウイルス検査を受ける必要がある。乗り継ぎ客に対しても、導線によっては対象となる可能性もあるという。

タイ保健省のまとめでは、中国本土では40,170人が感染し、376人が死亡した。BBCによると、日本での感染者数は203人で、うち174人がクルーズ船「ダイヤモンド・プリンセス」の乗客。シンガポールでは50人、タイでは33人の感染者がみつかっており、次いで、韓国、台湾・マレーシア、ドイツ・ベトナムの順に多い。

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