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クルーズ船「グランド・プリンセス」号で21人の新型コロナ感染確認 乗船者3,500人に検査実施へ
プリンセス・クルーズが運航するクルーズ船「グランド・プリンセス」号で、新型コロナウイルスの感染者が確認された。
共同通信はホワイトハウスで記者会見したペンス副大統領の話として、乗員19人と乗客2人の計21人が感染しており、乗員乗客全員のウイルス検査を行う方針を示したと報じた。
「グランド・プリンセス」号では、2月11日から21日にかけて運航した、サンフランシスコ発着のメキシコクルーズに乗船していた2人の乗客が新型コロナウイルスに感染していたことがわかっている。1人が死亡し、もう1人も重篤な状態が続いているという。船はその後、ハワイクルーズに出発しており、一部日程を切り上げて、カリフォルニア州沖に停泊している。
アメリカ沿岸警備隊は現地時間5日午前にヘリコプターで検査キットを船に届け、船内の医療チームが検体を採取し、カリフォルニア州の検査施設に輸送した。プリンセス・クルーズによると、まず検査の対象となったのは、乗員乗客のうち45人だという。
「グランド・プリンセス」号は、バミューダ船籍のクルーズ船。1998年に建造し、2011年に改修した。乗客定員は2,606人。今回のクルーズには乗員1,111人、乗客2,422人の計3,533人が乗船中で、日本人を含む54国籍の乗員乗客がいるという。乗客にはインターネットと電話を無料提供し、室内に留まるよう求めている。食事はルームサービスで提供する。
プリンセス・クルーズでは、すでに3月7日からのハワイクルーズもキャンセルした。クルーズ料金や前後の航空機、ホテルなどの変更や払い戻し手数料などはケースバイケースで負担し、クルーズ料金の全額にあたる、今後利用できるクレジットを付与する。
プリンセス・クルーズは、カーニバル・コーポレーション傘下のクルーズ船運航会社で、多くの新型コロナウイルス感染者が発生したクルーズ船「ダイヤモンド・プリンセス」号も運航している。
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