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クルーズ船「コーラル・プリンセス」、乗客下船できず 南米クルーズ、各国が下船拒否
プリンセス・クルーズは、クルーズ船「コーラル・プリンセス」の乗客が下船できない状態が続いていることを明らかにした。
3月19日にアルゼンチンのブエノスアイレスに停泊し、通関手続きを済ませたものの、アルゼンチン政府は、アルゼンチン国籍者や同日発のフライトが確定している人以外の下船を許可しなかった。同日深夜に出航を求められ、ウルグアイのモンテビデオで物資や燃料を積み込むとともに、乗客の下船許可を求めていたものの、許可されなかった。
太平洋時間22日午前10時30分に発表した声明では、約14日かけて、アメリカ・フロリダ州のフォートローダーデールへ向かうとした。一方で、同23日午後6時30分に、ブラジルのリオデジャネイロへ向けて運航することを発表。外交ルートを通じた許可の取得を進め、乗客が帰宅するための航空券の手配を行うとしていた。しかしながら、航空便が限られており、一部の乗客のみが下船でき、その後は予定通り、フォートローダーデールには4月5日に到着するとしていたが、ブラジル当局は乗客の下船を許可しなかった。
3月22日時点で1,024人の乗客が乗船中。インターネットと客室の電話は無料で提供する。現段階では船内で、新型コロナウイルスの感染は確認されていないという。
プリンセス・クルーズは、保有する18隻のクルーズ船の運航を3月12日から5月10日まで、中止すると発表していた。運航中のクルーズ船は、乗客にとって最適と思われる寄港地で終了するとしていた。
同じく1月5日からクルーズ中だった「パシフィック・プリンセス」号は、オーストラリア・パース近郊のフリーマントルで、111日間のワールドクルーズを中止した。事情により下船できなかった115人の乗客は、23日間かけて船でロサンゼルスに戻るという。
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