JR東日本、小海線への無線式列車制御システムの導入を延期

JR東日本は、4月20日を予定していた、小海線小淵沢〜小諸駅間への新しい閉塞方式と列車制御方式を採用した無線式列車制御システムの導入を、新型コロナウイルスの感染拡大防止のため、延期する。

現行のシステムは、運転手が列車内に設備されているスイッチを扱うことで信号機を制御し、信号機などで区切られた「閉塞区間」を1列車に占有させる「閉塞方式」を使用している。さらに、多くの地上設備を設ける必要がある。

一方で、新たに導入する無線式列車制御システムは、列車と地上設備が相互に無線通信を行うことで、従来より地上設備を簡素化できる。各駅に分散している連動装置を中央装置に集約できるほか、無線を用いて信号機の制御を列車のダイヤに基づいて自動で行うことや、列車の速度制御を行うことができる。