稲荷山温泉 ホテル杏泉閣の運営会社、事業停止 負債約6.3億円、東京商工リサーチ

稲荷山温泉 ホテル杏泉閣

東京商工リサーチによると、稲荷山温泉 ホテル杏泉閣を運営する稲荷山温泉が事業を停止した。

稲荷山温泉は、1956年12月に設立。資本金は9,840万円。設立当初は稲荷山町(旧:更級郡)と地元住民が出資する第三セクター方式で運営しており、結婚披露宴などで使われていた。近年は宴会や日帰り温泉としての利用が主だった。2002年3月期には最高となる、売上高約3億8,300万円を計上していた。

一方で、過去の設備投資負担が重しになり、近年はコスト削減や営業強化などで再建に努めていたものの、2019年3月期の売上高は約1億7,400万円と悪化。新型コロナウイルスの感染拡大により、予約数が落ち込んでいることから、資金繰りのめどが立たず、事業継続を断念した。

負債総額は、2019年3月期末時点で約6億3,000万円。