JR北海道、札沼線の最終運行前倒し 沿線地域以外からの来訪自粛求める

JR北海道は札沼線の北海道医療大学~新十津川駅間について、5月6日を予定していた最終運行を前倒しすると発表した。

定期列車の最終運行日は4月24日となる。政府の外出自粛要請を受けてJR北海道は、沿線自治体以外からの写真撮影・乗車等のための来訪はできるかぎり控えるよう求めている。

このほか、4月27日には沿線4自治体の住民向けのラストラン運行を実施する予定。これについても、住民中心のイベントとするため、対象自治体以外からの来訪を控えるよう要請している。

札沼線は、1935年に桑園〜新十津川駅間が全線開業した。このうち、北海道医療大学〜新十津川駅間の47.6キロメートルは、JR北海道が2016年11月に発表した「単独では維持することが困難な線区」に含まれており、バス等への転換について沿線自治体と協議を行っていた。JR北海道によると、北海道月形高校(月形町)への通学利用を除き日常的な利用はほとんどなく、2017年度の輸送密度は57人、営業係数は2,182円だった。