安倍首相、エチオピアのアビィ首相と電話会談 エチオピア航空の日本線運航継続を要請

エチオピア成田

安倍晋三首相は、エチオピアのアビィ・アハメド・アリ首相と4月21日、電話会談を行い、エチオピア航空機による邦人の帰国支援に対し、謝意を伝えた。

会談は午後6時10分頃から約30分に渡って行われた。安倍首相は、エチオピア航空が、アフリカ各国から邦人が帰国するための不可欠な航空便となっていることから、運航継続への協力を引き続き要請した。アビィ首相も、国営企業であるエチオピア航空による運航継続を、政府として支援する旨を述べた。

アビィ首相は、安倍首相による東京オリンピック・パラリンピックの延期の決断を全面的に支持することを表明し、サバクトビバッタの大量発生などによる、日本からの食糧支援への謝意を伝えた。安倍首相も、アビィ首相が新型コロナウイルスの収束に向けて、国際的な連携に取り組んでいることに敬意を表した。

茂木敏充外務大臣も、4月21日に開いた記者会見で、アフリカに在留する邦人約300人が、4月18日にエチオピアのアディスアベバ経由で帰国したことを明らかにした。アフリカの15ヶ国から、旅行代理店や第三国が手配する10路線のチャーター便でアディスアベバに集まり、エチオピア航空の定期便や民間のチャーター機で4月20日までに帰国したという。これらの機体には、アフリカ各地から韓国へ帰国を希望する約70人も同乗した。韓国側が手配した機体に邦人が同乗したケースもあり、日韓での協力が進んでいるとして高く評価すると話している。