ANA、受託手荷物の適用ルールを変更 日本発エコノミー「Light」運賃では1個に
ユナイテッド航空、2020年第1四半期は17億ドルの純損失
ユナイテッド航空は4月30日、1月から3月までの第1四半期の業績を発表した。純損失は17億米ドル、税引前損失は21億米ドル、調整後の純損失は6億3,900万米ドルだった。
4月29日時点での流動性資金は約96億米ドルで、融資枠の20億米ドルも含まれている。第2四半期中、1日の消費資金(キャッシュバーン)は平均4,000万から4,500万米ドルになると予想しているといい、仮に4,000万米ドルとした場合、240日間分の運営資金にあたる。
新型コロナウイルスの影響で、2月24日には自社株買いプログラムを停止し、4月24日に終了した。3月上旬以降、機材のセル&リースバックなどで、40億米ドルの流動性を確保した。新規採用を停止したほか、2万人以上の従業員が任意の無給休暇を取得。9月30日までの従業員の給与を支払うための資金として、アメリカ財務省から約50億米ドルの助成金と15億米ドルの10年間の融資を受ける。最高経営責任者(CEO)と社長は基本給を全額返上する。
アメリカの大手航空会社として初めて、客室乗務員全員に勤務中のマスク着用を義務付けるなどの取り組みも行っているほか、静電スプレーによる機内消毒を実施しており、6月中旬までにはフライトごとに行うようにする。5月には画面に触れずに手荷物の預け入れタグを印刷できるキオスクのテストを開始する。搭乗方法も変更し、機内でも中央席を塞ぐなど、ソーシャルディスタンスの確保も積極的に行う。
オスカー・ムニョスCEOは、「新型コロナウイルスの危機を通じて、私たちはお客様と従業員の安全を第一に考え、第二にユナイテッド航空の運航を維持するために迅速に行動を起こすことに焦点を当ててきました。私たちは、この危機がどれほど深刻な影響を与え、どれほどの期間続くことが予想されるかを警告する先頭に立ってきました。また、新型コロナウイルスによる運航・財務上の影響を緩和するために、スケジュールの大幅な削減、支出の大幅な削減、積極的な流動性の向上など、断固とした措置を取ることで業界をリードしてきました。私たちはまだこの危機の真っ只中にいますが、当社の長期的な成功を確実なものにするために、困難な決断を躊躇することはありません。需要が回復すれば、航空史上最悪の金融危機に立ち向かうための早期かつ積極的な取り組みにより、当社は強力かつ迅速に立ち直ることができると確信しています。」とコメントした。