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ANAカーゴ、成田〜武漢線で貨物臨時便の運航開始 武漢から医療物資や自動車部品などを輸送
ANA Cargo(ANAカーゴ)は5月19日、東京/成田〜武漢線で貨物臨時便の運航を開始した。
武漢の都市封鎖解除に伴い、周辺の工場の稼働が再開し、貨物需要が高まっていることから運航したもの。貨物専用機のボーイング767Fで、5月30日まで火・木・土曜の週3便を運航する。いずれも東京/成田発のNH8595便は午後0時に出発し、武漢に午後3時30分に到着する。武漢発のNH8596便は午後5時に出発し、東京/成田に午後9時55分に到着する。武漢からの用機者は郵船ロジスティクス。
初便では、成田からは自動車部品や電子機器など約10トン、武漢からはマスクなどの医療物資や自動車部品、半導体部品など約20トンを輸送した。満載では50トンの輸送ができるという。東京/成田〜武漢線の旅客便は運休が続いていることから、これまでは上海まで陸送の上、航空貨物として輸送する必要があった。ANAカーゴによる武漢への貨物専用機の就航は初めて。通常は旅客便のボーイング767型機の貨物スペースで貨物を輸送し、自動車部品や半導体部品など約2トンから3トンを積載しているという。
この他に5月には、東京/成田〜上海/浦東・青島・大連・広州・台北/桃園・香港・バンコク・ソウル・シンガポール線と東京/羽田〜フランクフルト線で臨時便の運航を予定している。世界的な旅客便の運航停止に伴い、貨物便の需要は高まっている。ANAカーゴでは臨時便を設定することで、増大する貨物需要に応えている。