JAL、旅行積立「JAL e旅計画」を12月2日開始
コロナ不安残るも、多くの航空会社の燃油サーチャージがきょうからゼロに ソウル往復6千円台や特典航空券に注目【コラム】
6月1日から、全日本空輸(ANA)や日本航空(JAL)、その他国内外の一部の航空会社の燃油サーチャージがゼロになった。航空燃料の価格下落によるものだ。
通常時であれば、燃油サーチャージの徴収が取りやめになったタイミングを見計らって、多くの旅行者が航空券の予約・発券をするものだが、昨今の新型コロナウイルスの感染拡大が世界的に広まった情勢下では、敬遠する動きが見受けられる。
台湾では、10月1日から外国人の入境制限が緩和される見込みなど、ポジティブなニュースも見受けられるようになったが、現時点で多くの国が国境を封鎖している状況や、日本政府が厳しい渡航情報を発出していること、それに日本国内での新型コロナウイルスの感染が現時点でも進んでいること、それにそれらの状況が目まぐるしく変わっているという様々なネガティブな要素があわさっている。
これらを踏まえると、将来の旅行、特に海外旅行を計画することが、心理的にも情勢的にも難しいという状況が続いている。トラベルズーが実施した調査でも、1年以上海外旅行を見送るなど、海外旅行への慎重な姿勢が読み取れる。
筆者も当面の間、海外旅行ができないという事実から目を背けるつもりはないが、その上で、数件の国内旅行の計画を検討している。燃油サーチャージがゼロになってもあまりメリットを享受出来なさそうではある。
キャンセルや変更が容易な特典航空券はチャンス?
マイレージから交換する特典航空券は、比較的キャンセルや変更が容易なことが多い。経由地や日程の変更が無料でできたり、数千円のキャンセル料で済むのは、一般的に変更不可や、キャンセル料が高額な割引運賃の有償航空券とは対象的だ。
ゴールデンウィークの航空券がキャンセルになってマイルが払い戻されている人も多く、その一方で情勢不安から通常よりも特典枠に空きがあるようだ。いわゆる「逆張り」とはなるが、将来のタイミングで規制が緩和されることに「賭け」をするのはナシではない。
先の航空券を購入するなら、航空会社からの直接購入を
旅行会社を否定するつもりはさらさら無いが、今回のコロナ禍で多くのキャンセルや変更リクエストが殺到した多くの旅行会社が一時的に機能不全に陥ってしまった。現に筆者も3月下旬予定の2冊の航空券の返金が完了していない。
多くの航空会社が、状況に応じてフレキシブルな対応を実施しており、今後も同様の対応が見込まれるならば、航空会社からの直接購入が無難だろう。
航空券は値上がりする?
燃油サーチャージの徴収をとりやめることとは直接関係ないとみられるものの、昨今の旅客需要の落ち込みを受けてだろうか、すでに割引運賃の設定を取りやめている路線も見られた。いくら値下げしても乗客が乗らないのであれば、割引運賃の設定がなくなってもやむを得ないだろう。
燃油サーチャージがゼロになっても、航空券本体の運賃が値上がりする可能性も否定できず、注視が必要だろう。