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「#GoToキャンペーンを中止してください」は解決策にならない 感染防止を徹底した旅行の実践を【コラム】
ここ数日は、東京都などで新型コロナウイルスに感染した人の数が多い傾向が続いている。第2波が襲ってきているとも言える状況だ。
「感染者数増加」で旅行自粛は間違っている
感染者数が増えたから、旅行を取りやめるというのは間違っている。他の病気も含め、ウイルスや菌に感染してから、発症したり検査でわかるようになるまでに時間がかかることが一般的だ。いわゆる「潜伏期間」だ。
だから、もし感染拡大を気にするのであれば、感染者が増えてからでは遅い。感染者数が少ないときから、1人1人が感染症対策を徹底していなければいけない。
感染者数が多いから短絡的に旅行を自粛するのではなく、自らの旅行の内容や、旅行で感染防止策が徹底できるかといった旅行と感染予防の両立、身近に重症化しうる人がいるなどの「仮に感染してしまったときのリスク」などを考えて、最終的に自分(または同行者を含む一緒に旅行に行く人々)で判断しないといけない。おそらくこの状況は感染が完全に収束するまでの当分の間続くだろう。
これらの判断ができる人も、できない人もいる。判断ができない人や、感染防止を徹底できない人は旅行に行かないという選択をとるべきだろう。
筆者の見た東京の「夜の街」の惨状
昨今、感染拡大について「夜の街」「接待を伴う飲食店」などのキーワードが挙げられている。確かに、感染拡大前のイメージをもとにすれば、夜の居酒屋では人が密集し、つばなどが飛ぶような不衛生な状況は至るところで目にした。具体的な業態名は挙げないが、「接待を伴う飲食店」も同様だろう。感染拡大前後でこれらの店舗や街の状況は変わっているとの話を聞くが、一方で見逃しがちな、おそらくあまり変化していないだろう点もある。お酒が回った人の行動だ。
筆者は、生活圏内に歓楽街があり、スーパーマーケットでの買い物などで近くを通りかかることが多い。夜に目にするのは、お酒が回ったと思われる人たちが複数人で固まって、大声で会話している姿。酔客がいなくなった早朝に目にするのは、大量のゴミ。食べかけのカップ麺や飲みかけの飲料などを目にする。挙げ句の果てには、道端で寝ている人もいる。コロナウイルスに関係なく不衛生だ。こんな状況では感染拡大も避けられない。
いくらオフィスやレストランなどの飲食店で感染防止のためのソーシャルディスタンスの確保や、衛生管理がしっかりなされていても、お酒を飲んで羽目を外す人々がいる限り、その人達のあいだや、その人たちに従事する「夜の街」で働く人たち、それらの周りの人を中心に感染が広まってしまうだろう。
店の対策はされていたとしても、酒を飲んだ人の中に感染を助長させていると言わざるを得ない人すらいる。有効な対策も取られていない現状、筆者は夜の街の人々には近づくと「危険」という認識を持たざるを得ない。
地方から都心に来る人も、夜の街に近づかないほうが良いだろう。「夜の街」以外では衛生管理がしっかりなされており、ソーシャルディスタンスも概ね確保されている。「安心」できるとは言えないが、「夜の街」を避ければ感染リスクは大きく下げられるのではないか。