「#GoToキャンペーンを中止してください」は解決策にならない 感染防止を徹底した旅行の実践を【コラム】

「Go To キャンペーンを中止してください」は解決策にならない

休館している神奈川県内のホテル 後に事業停止が報道された。

休館している神奈川県内のあるホテル 後に事業停止が報道された。

新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の感染が収束する先は見通せない。観光業を中心とする業界は、すでに緊急事態宣言発出の前後から苦しんでいる。

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観光業はもちろん、コンサートや演劇などエンターテイメント業界、外食産業など感染症で大きな影響を受けている業種を持続可能的に支えていくためには、日常的に行わないといけない仕事や買い物などと同様、感染予防策を徹底し、異なることも出てくるかもしれないが感染拡大前に「戻していく」という選択しかない。

そして、観光業に限らず関連する業種(ホテルのリネンや清掃、観光客の多い飲食店などが一例)を下支えするには、直接的な補償ではなく、需要を喚起するキャンペーンが適しているだろう。

このキャンペーンも感染症の状況によって、一時的に取りやめなければいけないという最悪の状況を排除できない。感染症がある中で、このようなキャンペーンが最適かどうかとはわからない。

とはいえ、「#GoToキャンペーンを中止してください」などとネット上の一部で盛り上げ、永続的に中止することを叫んでいる人々は、今後も続くであろう感染症との戦いにおいての持続可能性を考えているのだろうか。

Go To キャンペーンに限らず、新型コロナウイルスの感染防止を持続的に続けていくための手段を、続けるか、止めるか。これに対する明確な答えはない。だからこそ、プロパガンダのように中止が叫ばれることに違和感を感じずにいられない

旅行業界はもちろん、周辺の想像できないほど広い、観光と直接関係があるようにみえない、今すでに影響を受けている分野の産業も、力尽きそうになっている。「Go To キャンペーン」を中止してしまえば、彼らの生活はますます困窮してしまうのは言うまでもなく、考えられるシナリオとしては最悪だ。

感染拡大防止を徹底することを条件に、これらの産業や、産業に従事している人々を支えるべきだろう。

私達が、日常生活でも旅行でも感染防止を徹底すべきだ

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キャンペーンの実施に関わらず、人々は先の見えない長い期間にわたり、感染防止と日々の生活を両立していかないといけない。生活に必要な最低限の要素に加え、外食や旅行、エンタメなどの娯楽が感染防止が可能な範囲で行えたほうが、当然良いだろう。

一方、現状の政府や関係官庁の対応なども必ずしもよいと言い切れる状況ではないのも事実だ。様々な難しい状況もある。でも、それらを批判するのではなく、まずは市民1人1人が「感染拡大」を防止しようと、さまざまな防止策をより徹底すべきではないのか。

感染拡大防止は、店や事業者だけの問題ではない。「夜の街」も、酒がまわった客の感染防止に反する行動を目にしてきた。こうした状況は店が対策しても状況は変わらない。「夜の街」では客が心がけないといけない。市民が、当事者意識をもって行動しないといけない。

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「夜の街」以外でも日常生活、旅行などでもその原則が変わることはありえない。もちろん感染が拡大している東京などでは喫緊の課題であるものの、いまの感染拡大は日本全体の問題だ。

防止策が不十分なときに、だれか1人がなにかのきっかけで感染したら、感染が爆発してしまうことを、今まさに見せつけられている。それらを見つめた上で、日本中で人の往来について保証されている自由と引き換えに、やらないといけないことがあるはずだ。

私達の生活の楽しみを少しでも取っておくためには、Go Toキャンペーンを行うことを批判することでも、交通機関や宿泊施設などのキャンペーンを非難することでもなく、私達が主体的に、自らの頭で考えて、感染防止のための自分のできることをこなしていく、これに尽きると考える。それらをしっかり行えれば、あなたの旅行への態度も自然と決まるのではないか。

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