IR汚職、虚偽の証言を依頼した3人を逮捕 ウズハウス出資者も

東京地検特捜部は8月4日、収賄罪で起訴された衆議院議員秋元司被告が絡む、中国企業・500ドットコムによる日本での統合型リゾート(IR)参入の汚職事件で、虚偽の証言をするよう申し込んだとして、3人を逮捕した。

逮捕したのは、いずれも会社役員の淡路明人容疑者、佐藤文彦容疑者、宮武和寛容疑者の3人。逮捕容疑は、贈賄罪で起訴された500ドットコムの元顧問・紺野昌彦被告に現金1,000万円から2,000万円、元顧問・仲里勝憲被告には現金数百万円を提供することを持ちかけ、虚偽の証言をするよう依頼した、組織犯罪処罰法違反(証人等買収)の疑い。

淡路容疑者は、安倍首相夫人の昭恵氏が発案した、山口県下関市のゲストハウス「uzuhouse(ウズハウス)」に資金を提供。開業後のウズハウスで開催されたパーティで撮影した安倍首相との写真で信用させ、当時会長を務めていた48(よつば)ホールディングスで会員を獲得していた。48ホールディングスは、販売する「Clover Coin(クローバーコイン)」にかかる連鎖販売で、消費者庁から業務停止の行政処分を受けているほか、安倍首相主催の「桜を見る会」に淡路容疑者が出席したことが、国会でも追及されている。

写真は7月22日、沖縄県那覇市内のホテル最上階のバーで買収話をもちかける佐藤容疑者。容疑者の左側には現金が置かれている。