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JAL、機内・空港アナウンスの「ladies and gentlemen」廃止 性的少数者に配慮
日本航空(JAL)は空港や機内での案内放送について、ジェンダーニュートラル(性的中立)な表現にするため、英語アナウンス冒頭で使用していた「ladies and gentlemen」の表現を10月1日から廃止した。
同社は2016年4月、人事部内に「ダイバーシティ推進グループ」を新設。LGBTQ(性的マイノリティ)への理解を深める研修などを実施し、多様な価値観を認める企業風土の醸成に取り組んでいる。今回のアナウンス変更もその一環で、これまで空港アナウンス用マニュアルに記載されていた「ladies and gentlemen」の文言を廃止した。機内用マニュアルはこれに代わり「good morning everyone」などの表現に変更されている。
アナウンス変更に携わったJAL人財本部人財戦略部の東原祥匡アシスタントマネージャーによると、ジェンダーニュートラルな表現については約1年半前から検討課題として挙がっており、現場の客室乗務員からも「変更したほうがよいのでは」という声が聞かれていた。「ladies and gentlemen」の文言は「必要性を考えると変更しても困る人がいない」(東原氏)という観点から廃止に至ったという。
東原氏はアナウンス表現の変更について、「これがゴールではない」とあくまでサービス改善のきっかけであることを強調し、「一人ひとりがサービスを考えていくうえで、今までやっていたことが本当に正しいのかという視点に立つきっかけになれば」と話した。
▲「Ladies and gentlemen」に代え、「Good morning,」とアナウンスを始めるグランドスタッフ