香港とシンガポールの「トラベル・バブル」、2週間延期を決定 香港での感染拡大で

香港とシンガポールの両政府は、「香港-シンガポール・エア・トラベル・バブル」の開始を2週間延期することを決めた。

「香港-シンガポール・エア・トラベル・バブル」は、対象となる直行便を利用して両地域間を移動する場合、渡航目的に関わらず到着後の隔離などの検疫なく入国することを許可する協定。当初は11月22日より開始することを予定していたものの、香港での流行状況を考慮し、延期する。

香港政府は11月14日、感染源不明の感染が拡大していることから、感染対策を強化。飲食店の店内飲食時間を午前0時までとするほか、座席数を半分、テーブルあたりの人数を4人に制限することなどの取り組みを11月26日まで継続することを決めている。

両政府の取り決めでは、シンガポールか香港で、経路不明の感染者が直近7日間の1日あたりの感染例が5例を超えた場合、しきい値を超えたことが発表された日から2日後に、2週間運航を停止することを定めている。その後、5例を下回った場合には、翌日に再開できる。

香港政府は、依然として深刻な状況が続くことを予想しており、予定通りに「香港-シンガポール・エア・トラベル・バブル」を開始した場合、早期に停止する可能性が高く、延期によって旅程の不確実性を抑えることができるとしている。