住友商事と総合車両製作所、マニラ地下鉄向け車両240両を受注 フィリピン初の地下鉄路線

住友商事と総合車両製作所は、フィリピン運輸省からマニラ地下鉄向け鉄道車両240両(8両×30編成)を受注した。

車両が導入されるのは、マニラ首都圏において北部ケソン市と南部パラニャケ市を結ぶフィリピン初の地下鉄で、全17駅、内地下区間13駅、約36キロメートルの路線となる。フィリピン政府は、人口集中による交通渋滞や大気汚染が年々深刻化しているマニラ首都圏のインフラ整備を進めており、地下鉄事業はその中核事業として位置づけられている。

契約には、車両の設計・製造・試験・製品保証、予備品・特殊工具の納品のほか、運転シミュレーター納入、従業員トレーニング、技術教育機材納入などが含まれており、契約金額は約575億円にのぼる。両社では、2027年3月までに全車両の引き渡しを予定している。