アシアナ航空の滑走路誤進入、運輸安全委員会が報告書 機長の思い違いが原因、相互確認も行われず

アシアナ航空(エアバスA321型機、HL8018)

運輸安全委員会は、2019年7月21日、那覇空港の滑走路に日本トランスオーシャン航空(JTA)機が着陸進入中、アシアナ航空機が誤進入した重大インシデントの調査報告書を公表した。

報告書では、機長が滑走路に進入して待機するよう管制官から指示を受けたものと思い違いをしたほか、アシアナ航空の規定に定められた、乗務員による管制指示の相互確認が行われなかったことから、誤進入したと結論づけた。機長は最終進入中のJTA機に対する着陸許可も聞いていなかった。

アシアナ航空では、那覇空港の空港情報を更新して注意喚起したほか、当該乗務員の再教育と再訓練などの再発防止策を講じた。