KNT、次期中期経営計画の骨子を発表 クラツーやサブスク強化、人員を3分の2に縮小

KNT-CTホールディングスは、2021年から26年度までの次期中期経営計画の骨子を策定した。

「少子高齢化社会の中で、非日常に加え日常生活を含めた様々なシーンで“楽しさ”を提供する企業を目指す。」を長期ビジョンに掲げ、約700万人の会員を抱えるクラブツーリズム事業を拡大し、近畿日本ツーリストの個人旅行事業をウェブ販売、団体旅行を教育旅行、地域交流事業等、専門性、優位性の高い事業に集中する。MICEやスポーツ関連の団体事業に強みを持つ、法人旅行事業も拡大する。

趣味を軸とした新・クラブ1000事業では、2020年12月28日にオンラインコミュニティプラットフォームを開設している。今秋には動画コンテンツや口座、専門家による添削などの有料会員制のサブスクリプションサービスの展開を開始し、2024年度までに100万人の会員獲得を目指す。

2022年4月までに、近畿日本ツーリストの地域各社とKNT-CTウエブトラベルを合併し、本社部門などの後方部門を統合を図るほか、新規採用の抑制や自然減、出向などで2024年までに人員を現在の約3分の2に縮小する。ITコストや事務所経費も削減する。これにより、2018年度比で、2022年には約200億円を削減し、2025年度には100億円の営業利益の改善を見込む。

これらの取り組みにより、2023年3月期に50億円、2026年3月期に130億円以上の営業利益を目標とする。