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ANA、羽田発北京行きでの4名負傷事故で再発防止策 2019年8月発生
全日本空輸(ANA)は、2019年8月15日の東京/羽田発北京行きNH963便(ボーイング787-8型機、機体記号:JA808A)が飛行中、急な揺れにより乗客と客室乗務員が負傷した航空事故の運輸安全委員会による調査報告書が公表されたことを受け、再発防止策を明らかにした。
NH963便は、乗客214名と乗員11名の計225名を乗せ、東京/羽田を午後5時12分に出発し、北京には現地時間午後7時57分に到着した。現地時間午後7時23分頃、北京首都国際空港の北東約140キロ付近、地上約5,500メートル付近で急な揺れに遭遇した。シートベルト着用サイン点灯後間もなく揺れが起き、けがをした乗客2名は化粧室付近にいた。現地の病院で、乗客2名は右足内側の楔状骨剥離骨折、腰部軟組織損傷、客室乗務員2名も右膝捻挫、腰部挫傷とそれぞれ診断を受けた。調査報告書によると、急な揺れの発生は、積雲の雲頂付近を飛行したことが原因であると考えられている。
ANAでは、運航乗務員に本事象の概要やタービュランスへの対応について改めて周知徹底したほか、客室乗務員に対しても、座席ベルトサイン点灯時の処置について周知徹底し、国際線では着陸前の30分間、乗客に着席を求め、化粧室の早期使用を依頼するアナウンスを実施するよう、マニュアルを改訂した。また、機体の揺れに突然遭遇した場合の留意点や、推奨の行動例をご紹介する機内安全ビデオを新たに作成し、乗客への案内を強化している。