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JR西日本、第4種踏切の安全対策で「踏切ゲート」開発 試験実施
JR西日本は、第4種踏切の安全対策として踏切ゲートを開発し、山陰線の長門三隅~長門市駅間にある中山第1踏切で、2月中旬から3月下旬にかけて試験を実施する。
踏切は3種類に分類されており、第4種踏切は遮断器と踏切警報機のいずれも設置されていない。JR西日本の発足当初から比べ、踏切の数は約16%減の5,823箇所に減少しており、特に第3種と第4種踏切は大幅に減らしている。第4種踏切での事故は、近年は年間3件程度発生しており、うち9割が直前横断だという。
第1種への格上げには、設備投資と周辺住民との同意に多額の費用や時間がかかることから、暫定対策として、車両の通行を規制する「交通規制杭の設置」や一時停止を促す「カラー舗装化」、見通し距離を確保する「防草コンクリート化」などを実施している。
新たに開発した踏切ゲートでは、踏切手前での物理的な一旦停止と左右確認を促し、直前横断に起因した事故を防ぐことを目的としている。常時遮断式で、水平に開閉する。通行者は押し開ける動作のみを行う必要がある。自動車の通行ができない330箇所の踏切のうち、交通量が一定程度ある踏切を対象に設置を計画している。てつでん、サンポールと共同開発した。
JR西日本では、踏切障害事故を4割減からさらに1割減に向けて取り組んでいる。第4種踏切は特にリスクが高く、第1種への格上げや廃止などに取り組んでいる。