シンガポール航空、東京/成田〜シンガポール線へのエアバスA380型機投入期間変更 2025年5月1日から
黄色い翼、奄美へ2年半ぶり里帰り ピーチ、バニラエア特別塗装機就航
ピーチ・アビエーションは、バニラエアの黄色いデザインを施した特別塗装機(エアバスA320型機、機体記号:JA08VA)の運航を開始した。
この機体はバニラエアでの運航終了後、海外での改修へ経て、2020年12月に塗装変更のために関西国際空港に飛来。「バニラエアの黄色いデザインのまま運航して欲しい」というSNS上での反響があったことから、実現したという。2019年にピーチと統合したバニラエアの黄色いデザインを施し、機体左側にはバニラエアがマーケットを開拓した奄美への想いを込め「Fly Peach to AMAMI」と書かれたデカールを貼付、右側にはバニラエアのロゴに代わりピーチのロゴを塗装した。デカールの文字にはアマミノクロウサギや大島紬の柄など奄美群島を象徴する隠れデザインを施した。
初便となった、大阪/関西発奄美行きのMM205便は、乗員6名と乗客64名の計70名を乗せ、大阪/関西を午前11時54分に出発。ピーチの森健明CEOや社員が手を振って見送った。奄美には午後1時33分に到着。地元民が展望デッキに「おかえり バニラ おおきに ピーチ」の文字を掲げ、初便の到着を歓迎した。黄色い翼の奄美への乗り入れは、2019年8月以来、約2年半ぶりとなる。
バニラエアは、東京/成田〜奄美線を2014年7月に開設して、奄美に就航。2017年3月には、大阪/関西〜奄美線も開設し、2路線を乗り入れた。通常時には片道8,000円から、時には数百円台のセール運賃を設定することなどにより、未開拓の需要の取り込みに成功した。2015年の国土交通政策研究所のまとめでは、首都圏と奄美大島の間の航空旅客数が1.84倍に増加したほか、奄美大島観光物産協会の調査に対し、地元企業の約6割が、客数や売上の増加などバニラエアの就航効果を実感したと答えている。これらは地元で、「バニラエア効果」とも呼ばれるなど、バニラエアが開拓した象徴的な路線とされている。