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ハワイ州観光局、学校向けオンライン研修展開 ZIPAIRも協力
新型コロナウイルスの影響で、教育の現場でも海外への修学旅行などが中止となる中、オンラインを活用してニューノーマルの海外研修を実施する学校が出てきている。
例年、ハワイやベトナムで海外研修を行っている横浜市のイムス横浜国際看護専門学校もその一つだ。同校ではハワイ州観光局やホノルル線を運航するZIPAIRなどの協力を得て、学校にいながらオンラインを活用することで、実際の海外研修と同等の経験ができるプログラムを今回初めて開催。2年生約70人を対象に実施した。
このプログラムは、以前からイムス横浜国際看護専門学校の海外研修を請け負っていたトラベル・パートナーズが主体となって企画。ハワイなど3都市を目的地とした3日間の日程で、現地大学での講義や学生との交流体験、観光施設のバーチャルツアーなどを行った。
初日は日本からハワイへ出発するシーンからスタートする。ZIPAIR社員が手作りしたという、成田空港でのチェックインからホノルル到着までのシーンを収めた映像にのせて、客室乗務員がその場で機内アナウンスを実演。さらに、交流の一環として、客室乗務員が機内での仕事を紹介したり、学生からの質問に答える場も用意した。看護系専門学校らしく、「機内で具合が悪くなった人が出たときはどんな対応をしていますか」といった質問が上がっていた。
その後はグループごとに現地の学生と英語で交流したり、講義を受けてディスカッションするなど、双方向交流を軸とした海外研修を体験。文化・歴史学習として、ハワイ王朝の象徴であるイオラニ宮殿や、戦艦ミズーリ記念館のバーチャルツアーも行った。
イムス横浜国際看護専門学校の佐藤尚治副校長は、今回のオンライン研修のキーワードを「双方向」と話す。動画を見せるだけで終わりという教育ではなく、交流の場を与えることで研修の価値を学生に感じてもらいたいという。そうした点を含め、「国際交流という科目としては立派なものができた」と満足感を示した。ハワイ州観光局は、「ハワイは世界有数のリゾート地として知られているが、学びの宝庫」とPRしており、他の教育機関にもオンライン海外研修を拡大することで、ハワイの学びの場としての一面を周知していきたい考えだ。