ANA、受託手荷物の適用ルールを変更 日本発エコノミー「Light」運賃では1個に
LCCも”真っ青” 神戸〜那覇間、片道4千円台の誘惑【コラム】
LCCじゃないのに、まるでLCCのような値段…。神戸〜那覇線で航空券の安値傾向が続き、多くの日程で片道4千円台で購入できるようになっているという。
片道4千円台で購入できるのは、スカイマークとソラシドエアが就航する神戸〜沖縄/那覇線。ソラシドエアが運航する、全日本空輸(ANA)便名の共同運航(コードシェア)便でも、一時期5,000円前後で購入できることもあったものの、現在は高値傾向だ。
執筆時点でスカイマークは、搭乗3日前まで予約を受け付けている「いま得」で、空港使用料を含めて片道最安4,420円で購入できる。
ソラシドエアは、搭乗75日前の予約が条件の「バーゲン75」で、空港使用料を含めて片道最安4,720円で購入できる。
これらの運賃は、いずれもLCCのセールのように特定の期間限定で販売しているものではない。両社もお互いの運賃を意識して競争するような運賃になっている。
なお、神戸には大手LCC2社(ピーチ・アビエーションやジェットスター・ジャパン)は就航していないが、2社ともに大阪/関西〜沖縄/那覇線に就航している。ジェットスター・ジャパンは片道4,980円から、ピーチ・アビエーションは片道4,990円から通常運賃を設定しており、神戸〜沖縄/那覇線の運賃はまさに「LCCも真っ青」な状態だ。
運賃だけが「LCCも真っ青」なわけではない。スカイマークを利用しても、ソラシドエアを利用しても、1人あたり20キロまで無料で受託手荷物を預けることが可能。ソラシドエアは機内ドリンクサービスがあり、スカイマークもネスレ日本と提携してキットカットやコーヒーを提供している。さらに、ソラシドエアでは独自のマイルプログラムもある。これらのサービスは、LCCに比べてはるかに魅力的だ。
これらのサービスがあっても、先程述べたようにLCC以下の料金で購入できる。両社の運賃をまとめて比較できるスカイスキャナー(Skyscanner)やGoogle Flightによれば、6月や7月の運賃も4千円台の日が多く、これらの価格のほとんどはスカイマークやソラシドエアによるものだ。
沖縄は例年6月頃に梅雨明けし、夏休み期間にかけて観光のベストシーズンを迎える。昨今は沖縄旅行の人気が高まっており、混雑も懸念されるものの、片道4千円で行ける目的地として、大いに検討する価値はあるだろう。
また、関西の3空港ではあまり人気ではない神戸空港。大阪中心部からのアクセスは、最も近い伊丹空港や、梅田やなんばから乗換なしの関西空港に比べて劣るものの、東京都心から成田空港よりも、大阪梅田からは神戸空港のほうが距離は短く、安い運賃の航空券があるならば、一考の価値はあるとみている。車でアクセスするならば、神戸空港搭乗者は24時間以内無料、その後24時間ごとに1,020円と、利用しやすいメリットがあるだろうか。
いずれにしても、関西と沖縄間の約1,200キロを片道4,000円で移動できるのは魅力的だ。まだ緊急事態宣言やまん延防止等重点措置などが発出・適用されるなど、自由に旅行ができる状況とは言い難いものの、先の予定を是非検討してみてはいかがだろうか。