ハイアット リージェンシー 東京を運営するホテル小田急、希望退職で人員削減 事業構造改革推進

ハイアットリージェンシー東京

ハイアット リージェンシー 東京を運営するホテル小田急は、希望退職により人員を削減するなど、事業構造改革を推進する。

ハイアット リージェンシー 東京は、1980年にホテルセンチュリーハイアットとして開業。2度の名称変更と2004年から始めた大規模な改修を経て、2007年に現在の名称となった。客室数は、スイート18室を含む746室。

外国人の宿泊比率が高く、2019年4月から2020年1月までの宿泊稼働率は80%近くで推移していたものの、5月には50%、3月には25%以下となり、4月以降低調に推移。10月以降はGo To トラベルキャンペーンや販促施策によって国内の宿泊者が増加したものの、25%を割り込んでいた。今年3月は12.8%、4月は11.6%で、5月も同水準で推移するとみている。

3月末をもって、大半のレストランやショップ、プールを閉鎖し、シャトルバスの運行も終了するなど、サービスの合理化を進めている。

親会社の小田急電鉄では、2021年度の観光需要の劇的な回復は見込めず、中でもシティホテルはインバウンド需要が回復せず、特に厳しい状況になるとの予想を示している。箱根のリゾートホテルを含むホテル業全体の2022年3月期の営業収益は、通期で新型コロナウイルス感染拡大前の50%程度を見込んでいる。