2021年ブルーリボン賞に近鉄「ひのとり」 ローレル賞は「サフィール踊り子」とN700S

ひのとり 近鉄特急

鉄道友の会は、前年にデビューした鉄道車両の中から優秀な車両を選定する「ブルーリボン賞」と「ローレル賞」について、2021年の受賞車両を決定した。ブルーリボン賞には近畿日本鉄道(近鉄)の80000系「ひのとり」、ローレル賞にはJR東日本のE261系「サフィール踊り子」とJR東海のN700Sが選ばれた。

近鉄の80000系「ひのとり」は2020年3月14日にデビュー。メタリックレッドの外観デザインや、全席に採用されたバックシェル型のリクライニングシートが特徴。ビジネス、観光など多様な利用用途に対応し、車内からの眺望を楽しめる一方、沿線の伝統的景観とも調和する完成度の高さが評価された。

JR東日本のE261系は、伊豆エリアの新しい観光列車「サフィール踊り子」として2020年3月14日に営業運転を開始。同社初の「プレミアムグリーン車」が設定されたほか、同社の特急車両として初めて次世代車両制御システム「INTEROS」が搭載されている。最新技術を取り入れ、付加価値の高い移動空間と輸送ネットワークを提供できることが評価された。

また、JR東海のN700Sは東海道新幹線の新型車両として2020年7月1日にデビュー。同新幹線としては13年ぶりのフルモデルチェンジ車両で、グリーン車・普通車ともに新機構の座席を採用し、快適性を向上させている。また、高速鉄道としては世界初となるバッテリー自走システムを搭載するなど、安全面も進化している。技術、サービスの向上で快適性を向上させ、安定・大量輸送を実現できることが評価された。

■関連記事
JR東海の“最高の新幹線”N700S 従来型N700Aと何が違うのか