JTB、2021年3月期は1,052億円の最終赤字

JTB（ジェイティービー）は5月28日、2021年3月期の連結決算を発表した。純損益は1,052億円の赤字だった。

新型コロナウイルスの感染拡大による影響で旅行需要が減少したことが大きく響いた。売上高は3,721億円（前期比71.1％減）、営業損失は976億円だった。

部門滅では、国内旅行が1,528億円（同66.4％減）、海外旅行が225億円（同94．9％減）、訪日旅行が38億円（同94．4％減）、第三国間のグローバル旅行が117億円（同89.4％減）だった。

2020年7月から開始した中期経営計画で、構造改革に取り組んでおり、経費削減や旅行以外のソリューション事業の増益により、損失を中間期の見込みより圧縮した。連結対象会社数は前期末より17社減の157社、従業員数は前期末より3,427名減の23,785名だった。

2022年3月期の通期業績は、旅行事業の一部回復や旅行外事業の獲得、構造改革の継続により、黒字化が可能と見込んでいる。海外の渡航制限は下半期より一部地域から段階的に解除されるものと想定している。