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ANAHD、ワクチン職域接種スタート 初日は国際線パイロットなど50人
全日本空輸(ANA)を傘下に持つANAホールディングスは6月13日、新型コロナウイルスのワクチン接種を企業単位で行う職域接種を開始した。当初は21日からの予定だったが、準備が整ったため前倒しで始める。
接種対象者は契約社員も含むグループ会社社員約46,500人で、国際線の運航乗務員と客室乗務員約10,000人から始める。会場は羽田空港の社内会議室で、産業医と提携医療機関が接種を担当。ワクチンはモデルナ製を使用する。まずは医師1人と看護師または保健師3人、スタッフ5人程度で1日最大300人に接種できる体制を整えており、初日は午前11時から50人が接種を受けた。接種規模は順次拡大し、21日をめどに1日300人が接種を受けられるようにする。その後は全国の事業所等での接種も検討しているという。
きょう接種を受けた廣田佳昭機長は、ヨーロッパ・北米路線などを担当。接種時にしびれなどの違和感はなかったといい、「より安心して乗務に専念できる」と安堵した様子だった。また、客室乗務員の田村奈々美さんは「私たちが接種を受けることで、お客様がより安心して飛行機にお乗りいただける」と話した。
接種開始時期を前倒ししたことについてANA上席執行役員 企画室長の平澤寿一氏は、「政府主導で接種が急ピッチで進められているが、ANAとしても職域接種を拡充させることで接種率向上に少しでも貢献したい。そうした中で1週間前倒しできたことは大きい」と意義を強調した。また、接種が進む諸外国を引き合いに出し、「アメリカやヨーロッパを見ると国内線の需要が先に戻りつつある。接種が済み、感染状況が収まることで日常生活が戻り、経済活動が再開するだろう」と航空需要の回復に期待感を示した。
国内の航空会社では、日本航空(JAL)もあす14日から職域接種を開始する方針。